2001年9月11日(火)

HOT WIREDに岩谷宏の「ITの道!」第13回 「失業」という言葉と概念を死語に!」という物が掲載されています。パラダイムシフトという言葉良く聞かれますがこういう事なのでしょう。
正しい間違っているという事はまた別ですが、、、

[経審再考]

経審は12の財務分析指標を組み合わせたY点、売上高評点、技術者評点、10の評価項目をもつ社会性評点と様々な項目を分析して評点を算出します。

経審の仕組みについて解説された本を読めばそれぞれについて詳しく知ることができます。その項目一つ一つをあげていけば経審の評点を上げられるはずですが実際にはそうはいきません。

人員削減と経審」といったどちらかを良くすれば片方が悪くなるというトレードオフの項目があるから複雑です。一体何をすればいいのかよくわからなくなります。

経審は色々な指標が絡まって評点が算出されますが、経審総合評点に与える影響割合を考えると、経審を上げるポイントは4つに集約されます。

売上高を増やす 
技術者(有資格者)を増やす 
有利子負債の減らす 
営業利益を増やす

「売上・技術者が多くて、利益が多く、借金が少ない企業」これが経審の良い会社といえます。技術者という点は特異ですが、「売上・利益が多くて借金が少ない企業を目指すべき」この結論はどんな業界でも当たり前といえるでしょう。

評価割合からポイントは4つに絞られますので4つを改善するために行動すれば良いことになります。

4つのポイントを良くするための手段は色々な本がありますので参考に出来ます。

たとえば売上高を上げるために値下げをしてみます。工事数量が値下げ以上に確保できれば売上高が増加しそうです。しかし営業利益が減ってしまう可能性があります。
では、1級建築士を沢山外部から雇ってみましょう。これは給料の分営業利益を減らしてしまいそうです。
情報化投資してみましょうか、かならず経費が削減できるIT投資があったとすれば営業利益は増えそうです。しかし借金が増えてしまいそうです。

たった4つにまで絞ったのにそれでも複雑でトレードオフであるように思ってしまいます。一体何をすれば良いのか迷ってしまうという事態が発生します。

昨日書いたようにゴールドラット博士は、「現実には複雑なシステムは存在しない」「対立が起きるとすれば、それは私たちが現実に対して、間違った前提条件を考えているからだ、それを改めれば対立は解消することになります。」と指摘しています。

これを前提に経審を考えると、経審は複雑ではなく、「一つの原因」によってそれぞれの評点が増減しているという単純な形であるはずですし、「トレードオフ」の方は「間違った前提条件」が存在しているためトレードオフに見えているだけということになります。

つまり一つのボトルネックが、売上増加・営業利益増加・技術者増加・借入減少のネックになっていると考えられます。

となると経審の評点を上げるためには以下のTOCの原則を使って改善できるはずです。

1.経審評点を下げる根本原因「ボトルネック」を見つける
2.ボトルネックをこき使う
3.他の作業はボトルネックに合わせた行動をする
4.ボトルネックに投資する
5.1に戻る


経審は経営全体を見た結果指標でしかありません。経営全体に対する結果です。ならば全体最適化の考え方で経審評点を上げられるはずです。

2001年9月10日(月)

今日は10時より生涯能力給付金の申請日という事をすっかりわすれておりおろおろしてしまいました。とりあえず補正です。いつもは人の会社の申請ですが今回は自分の事務所の申請。自分の所の申請は管理があまい、、、(^^ゞ

[複雑性とトレードオフ]


「TOC意志決定の技術」MLスリカンス+SAロバートソンを読んでいます。こちらはザ・ゴールのTOC理論で登場するスループット会計について詳しく書かれた本です。

このスループット会計を読んでいくとと建設業の積算で使われる損料計算といったものは意味があるのか??標準原価計算は意味があるのか?ABCといったものは意味があるのか?管理会計について相当考えさせられます。
読みにくい本ですが今まで読んで物と視点が全く違い面白い本です。

今週の週間ダイヤモンドで「ザ・ゴール」の特集が組まれています。その中にある著者ゴールドラット博士のインタビューは刺激的です。

ゴールドラット博士は、経営学者ではなく物理学者ですが、経営に物理学のアプローチ「複雑性」「問題」この二つの概念を持ち込んだと言っています。

「複雑性」経営学など社会科学の前提は「システムを記述するのに3行ですむなら単純、4000ページを要するなら複雑」としていますが自然科学の前提では「現実には複雑なシステムは存在しない」そうです。

例えば発熱・嘔吐・筋肉痛といった色々な現象が起こっているとき社会科学のアプローチではそれぞれに対し熱冷まし、湿布薬と様々な対処をすることになりますが、自然科学の場合は、問題の原因「肺炎」をみつけ肺炎に効く薬を投与する事で発熱・嘔吐などを押さえます。
つまり複雑な個別の事柄に対処するのではなく「肺炎」という根本原因を見つけて対処するという事のようです。複雑な様々な「結果」は根本的な「原因」につながっている。「全体最適」の考え方です。


「問題」の方は社会科学の場合は「好まざる現象」を「問題」とし「対立」として捉えます。

「入門 経済学」伊藤元重著によると本編を始める前に、経済学の考え方を身につけるために重要な3つの考え方を示していますが、その1番に「多くの経済問題とはトレードオフの関係である」を上げています。

>>私たちが生活している社会は、多くの制約の中で動いています。あることを実現しようとすると、別のことを犠牲にしなければなりません。このよう関係をトレードオフの関係といいます。
(中略)
もし、トレードオフの関係が重要でなければ、経済学などいらないことになります。
(中略)
経済学のひとつの重要な目的は、このように私たちが直面するさまざまなレベルでのトレードオフの関係を明らかにし、どのような選択を行うべきかという点について指針を与えることにあります。<<<


社会科学の場合「対立」に対して妥協の道を探そうとします。バランスを取るわけですね。

「インフレ率と失業率」「サービス向上と人員削減」「財政再建と景気回復」「経審評点維持と人員削減」

トレードオフと思われる物は沢山あります。これらに対してどのようにバランスを取るか?これがマネジメントだと。

しかし自然科学の場合は「現実に対立は存在しないので妥協はしない」を信念としているそうです。

>対立が起きるとすれば、それは私たちが現実に対して、間違った前提条件を考えているからだ、それを改めれば対立は解消することになります。<

これはうならされます。パラダイムシフトって奴でしょうか?すこし難しい話ですが根本の部分の話ということでしょうね。



2001年9月6日(木)

[グータラ]


野口悠紀雄著「続超整理法・時間編」を読んでいるとうんうん頷いてしまう所が沢山あります。時間管理の所でなく、もっと根本的な考え方にです。

野口氏は時間が欲しいと思い色々な時間活用本を読んだそうです。30冊以上は読んだとか。
ところがほとんど役に立たなかったその理由は二つだそうです。


1.本の提唱していることは難しすぎる
2.本に書かれていない条件が実際には生じてしまう。

1の方は例えば時間を有効利用するには「早起きをしろ」というたぐいの話。これ書いてある通り早起きすれば間違いなく時間を増やすことができると理解できますが、実際には出来なかったそうです。理由はただ「眠い」から、、、

このような早起きをしろ的な解決策をいう人非常に多いと私も思います。これに対し野口氏は


>>>あまり辛い思いをしないでうまくいく方法はないものか?これは、いささか虫の良い要求である。しかし、それに応えてこそノウハウではないか、と私は思う<<<

無理なことをどうにかするために色々考えるそれがノウハウという事だそうです。

2の方は、ノウハウ本を幾ら読んでもイレギュラーなケースが多すぎて役に立たないという点。こちらはカオス理論の本でも数式を使って説明されていました。(数式はわけがわかりませんが、、)

この点については、イレギュラーがあることを受け入れて「保険」を掛けることが解決の糸口だと言っているようです。

タイムマシーンはないので未来は絶対わからないのです。それを受け入れて工夫しないといけません。


2001年9月5日(水)

[スピードアップ]


具体的に儲けるためには「新しい仕事をする」「今やっている仕事を速くする」この二つがキーポイントだと考えています。
速く仕事をするための方法論について書かれた本で面白かったのは

PERTのはなし―効率よい日程の計画と管理」柳沢滋著
TOCクリティカルチェーン革命」稲垣公夫著
「DIPS運動」ダイヤモンド社発行

WEBで読める物でわかりやすものは有限会社ミームデザインの「プロジェクトマネジメントとは何か」
HOTWIREDで連載中のwebサイト構築のプロジェクト管理プロジェクトマネージャーになりたい? 」は実務的な所が書かれてあり面白いです。
マイクロソフトの「住中先生の「ビジネス プランニング講座」は営業チームでのプロジェクト管理手法の導入と言うことで技術者でなくても興味深く読めます。
いずれも「速くする」という事に目的が絞られているため実践的で、すぐ応用でき読んでいてとても有意義です。

先日ふと古本屋に入ったとき見つけた
「続「超」整理法・時間編(タイム・マネジメントの新技法)」野口悠紀雄著

有名な本で以前読んだような気もするのですが、こちらも読んでみると色々発見があり面白いです。
TOCクリティカルチェーン革命に書かれていることと幾つか違っている所も興味深いです。

コストダウンとスピードアップは非常に緊密な関係にあります。叩きじゃなくコストダウンするためにはスピードに重点を置いた取り組みが必要です。

ようやくMS-Project2000にバージョンアップしたのでそろそろ自分なりのスケジュール管理についてまとめてみようかなと思っています。



2001年9月4日

[リスクマネジメント]

今週の日曜日中小企業診断士2次試験の模試を受けてきました。
「米国のEC会社出向経験のある息子が帰ってきた眼鏡屋さんの事業承継について」
「商社を辞めて無農薬野菜の開発輸入事業を行う創業について」
「売上1億2千万の内装工事業者の二つの新事業について」
「ブライダル産業のフランチャイズ事業での創業について」


この4つのケースについて中小企業診断士としてアドバイスを行うとどう答えるかという問題です。それぞれ事業状況・財務内容などケースが書かれており、アドバイスするポイントが与えられそれぞれ答えなければなりません。

日々仕事していてこういったケースがあります。その体験を糧に答えていけば良いわけですが、経験を生かすと悩んでしまって答えを書けません、、、与件で与えられる事業が成り立つのか???食っていけるの???とすぐ考えてしまうのです、、

解答例では「普通の眼鏡をただECで売る」という事業を成り立たす事を前提に情報化の過程について答えていっていますが、実際普通の眼鏡をただECで売ると事業で与件の12名の従業員を養えるとは思えません。
「内装工事業者の新事業」は与件の財務諸表から想像するに貸し渋りを受けているんじゃないかと想像でき相当苦しいはずです。まず撤退について考えなければならないんじゃないか?新事業といっても資金に制限があるはずと思ってしまいます。財務諸表と自分の関与先を見比べればどんな状況か想像できるのです。

しかし駄目駄目っていっていても何も前に進みませんし損失はふくらみ続けます。リスクをとってこそ利益は生まれます。

「リスクテイク」と「リスクヘッジ」どうバランスさせるのか?経営者のやることはこれですがなかなか難しい問題です。


2001年9月2日

[Tokyo is burning]


先週は東京にてCALSの秘密集会?に参加。「電子入札とCALSは関係ない」この言葉、重い。

株式会社朝日測量設計事務所のDaily-Ownerをよんでいてふと自分の学生時代を思い出しました。

>>そんなこと(算数の計算等)が出来なくても、これからの長い人生別に不便はないさぁ、と変に悟られるよりはまだ良しとしなくてはと世の父親は考えることだろう。<<

私中学校時代にこのとおりの悟り到達してしまいました、、(笑)
小学校の頃に受験勉強して進学校の中学にすすんだため、すぐについていけず落ちこぼれ、、特に数学は自分の人生に何の訳にも立たないと決めつけていました。

しかし孔子ですら「吾五十にして天命を知る」ということで50歳まで掛かったのに10代で悟れるはずもありません。

案の定今になって経済学・金融工学の本を読みながら「数学ってこんな事にやくだつんだ!!」などと今更やっておけばよかったなぁ、とかなり思っています。。。。

では今から数学を学ぶのと、高校生の時学んでいるのとどっちが効率的に数学を学べるのか?
それは今やった方が断然理解できるでしょう、効果を知っているのと、知らないのではあきらかにやる気が違います。
しかし今から数Tからやり直す時間は、、、

あらゆる分野でやり直せる環境が整っているとは言えません..

しかしもっと根本的な重要な事を指摘されています。僕の場合もそもそも経済学・金融工学をよんだので数学は意味があるのを知ったわけですが、それを読まなければそんな事は感じなかったはずです。

何故そんなものを読むようになったのか?
色々考えられます。仕事上のスキルアップ、危機的な顧問先の財務内容とか、リストラ、倒産、もっと酷い労災の話、字の書けない職人さんが結構いる事、地震とかとか、、

金融工学・カオスを読むようになったのは一応企業価値計算に疑問を持ったから、企業価値を計算したいという明確な目的を持って読んだつもりですが、けどそんな事が理由でなく単純に面白そうと思ったから読んだ、ただそれだけかもしれないと最近ふと思ってしまいます。
僕にとって金融工学もpunkrockもあんまりかわらないのです。

何が面白いと感じるのか?何が必要と思うのか?人それぞれ非常に多様です。多様な考えを前提にして色々考えないといけないなぁと最近とみに思います。


2001年8月30日(木)

[LEVELLERS CHING-DONG]

最近ファイナンス理論を勉強しなければならず金融工学関係の本をあさっています。
「金融工学こんなに面白い」野口悠紀雄著で効率性市場仮説など基本的な考え方を読み、企業価値計算・株式の価格形成について色々やってみました。

つづいて違う視点からみている
「カオスで挑む金融市場」倉都康行著を読んでいます。
カオス理論にしろ金融工学にしろ非常に高度な数学の知識がいりますが野口氏、倉都氏ともに数学の知識があまりなくても読める初心者向本です。

しかしカオスはさっぱりわかりません。。(^^ゞ

なんとなくイメージはわかります。また効率性市場仮説といった理論の問題点もなんとなく理解できます。しかしカオスだからどうなのか、どうすればわ???、、

昨日大阪天満宮で行われた「ちんどん博覧会」にいってきました。全国のちんどん屋さんが大集結するというイベントです。屋台も沢山でておりなかなか面白かったのですが、そこで「胡散無産」という雑誌が売られておりつい買ってしまいました。

インディーズ雑誌のようで表紙にならぶ人達は「中川敬」「町田康」「カルメンマキ」といった面々です。

思えば私の学生時代、サイケデリックロック、パンク、ハードコア、ノイズといった音楽・映画・小説といったものを良く見ていました。それらは、カオス理論ででてくるジュリア集合、マンデルブロー集合といったものそのものです。
ですのでカオスというものはなんとなく落ち着きます。

しかしそれが一体何なのか?どこから来るのか?どうすればいいのか?と言ったことはいまだにわかりません。

雑誌「胡散無産」には釜ケ崎での音楽祭の話や、おすぎのニューハーフについての連載といったカウンターカルチャー記事が満載です。町田康のインタビューもすさまじく格好いいです。

が、それとこれがどうつながるのか、胡散無産を読みながらふと考えてしまいます。



2001年8月29日(水)>>


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