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建設経営NEWS&編集日誌
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2002-2-22(金)
戦略とは3つの目的を果たすもの

2月も終わりようやく仕事落ち着きそうです。後は先送りしていた仕事をやっつけて日常ペースに戻れそうです。今年はしんどかった、、、、

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセスエリヤフ ゴールドラット (著)読み終えました。ザ・ゴール2はTOC思考プロセスについての小説ですが、思考プロセスを使って話を展開していく中で図がほとんど出てこない。思考プロセスは図で書くのでわかりやすいのですが紙面の都合上掲載できなかったのでしょうか。TOCの本を初めて読む人には少し難しいかもしれません。
先にTOC入門―「実践者のための」導入ノウハウ・手順村上 悟 (著)の思考プロセスを読んでからザ・ゴール2を読むことをお薦めします。

ザ・ゴール2では、企業戦略とは

・現在から将来にわたって、お金を儲け続ける
・現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える
・現在から将来にわたって、市場を満足させる

この3つ全て満たす物でなければならないとしています。1つでも欠けてはいけません。

色々企業戦略とは何かを考えてきましたが、非常に大事なテーマを与えられたと深く考えさせられます。

ホームページリニューアルに集中、読みたい本、考えたい事ありますのでこのコーナー来週1週間休む予定です。気が向けばちょこちょこリニューアルの進捗報告書くといった感じになりますのでよろしくお願いします。


2002-2-28(木)
コストダウン経営はリストラ経営

リニューアルに際してこのサイトの昔のNEWSを読むとずいぶん考え方が変わっています。その一つがコストダウンに関する考え方。

以前は建設コスト高いためコストダウン努力をもっとするべきだと強く思っていました。

・アメリカに比べて建設コストが高い。
・製造業全体のコストダウン率と建設業全体のコストダウン率を比べると圧倒的に製造業の方が高い。

こんなデータがあります。しかし建設業に関わる人はそれは作業環境など建設業界特有の問題を考慮していないと反論するでしょう。

ところが、建設産業自体を、過去から時系列にコストダウン率をみると、ほとんどコストダウンしていないとの報告があります。インフレとともにずっと値上げしてきたと。
これは、20年前の先輩建設業者からなんらコストダウンの工夫をしていないという事になります。他の産業はほとんど先輩より工夫してコストダウンしているのに、、、、
建設業の生産性

これをみて建設業者はどう考えても努力が足りないと思うようになりました。

これは事実として受け入れなければなりません。しかし会社が儲けるためにはコストダウンを中心とする経営はやめるべきと考えます。

自社の社員が効率化したり、ユンボなど機械稼働率が高まると、工事ごとの原価計算上利益が増えます。
稼働率が高まれば他の工事にその人を振り向ければ会社全体の利益が増えます。
しかし今の発注が大幅に減少している環境では会社全体の利益は増えません。その人に振り向ける工事がないからです。

この環境でどうすれば会社全体の利益を増やすことが出来るでしょう。社員を減らす首切りリストラを敢行して固定費を削減すれば利益は増えます。

しかし自分の目で現実の中小建設業者をみていると、首切りリストラした後ほとんどの企業が、もっと利益が減るという悪循環にはまりこんでいます。

何故このようなことになるのでしょう。

首切りリストラしても売上は増えません。売上高を増やそうとする戦略ではないからそれは当然です。

その上でコストダウン経営をすると、社員が改善など頑張って効率化するとどうなるでしょう。

社員が改善効率化→原価計算上利益増加→固定費なので会社の利益は増えない→首切りリストラ敢行

こうなります。こうなると社員は改善効率化すれば一緒に頑張っている社員の誰かが解雇されるという現実に気づきます。自分が頑張って効率化すると一緒に働く人が解雇される、、、ばからしいので誰も改善しません。

そうなると、先の流れの続きは

首切りリストラ環境→社員のやる気益々減退→会社の利益は増えない→首切りリストラ敢行→社員のやる気益々減退→以下延々

と縮小均衡して、会社はどんどん小さくなります。会社は全然儲かりません。

建設産業全体は明らかにコストダウン必要です。しかし解雇しなければ利益が出ないコストダウン経営では、社員のやる気がなくなって何の意味もありません。

新しい顧客を創造する経営、内部管理には、品質向上、工期短縮、安全向上、といった技術革新によって、結果的にコストダウンできるという経営を行わなければ、会社がどんどん小さくなってしまう危険が伴います。

厳しい経営環境に立ち向かっている経営者の方は是非考えてください。

TOC制約理論の広場
<ゴールドラット博士のインタビューから>
リストラなき業績回復のための思考プロセス


2002-2-27(水)
安売り王の凋落
今日はすっかり更新する事忘れてました。(^^ゞ
てっきり今日は26日だとばかり思っていて月末納期の仕事明日やろうなんて適当な事考えてました。今日は27日だと気づいたのは4時頃それから必死です。明日も午前中までに全部提出完了させなければなりません。。。。。(^^ゞ

ふと先ほど新聞サイトみるとダイエー再建計画が発表されていました。ダイエーといえば安売王。デフレの今こその企業のはずです。ダイエー系のトポスというディスカウントショップがありました。何でも3割引でディスカウントショップのはしりです。デフレ環境の今こそはやる店のはずですが、今や他店の方が安くて苦戦しています。
何故そうなるのか考えてみると面白いテーマかもしれません。が今日はとりあえず寝ます。。。


2002-02-26(火)
金儲けのために生まれてきたんじゃないぜ

製造工場を立て直す小説ザ・ゴールでは、苦悩する工場長アレックスに物理学者ジョナが執拗に「企業の目的とは何か」を考えろと問いかけます。長々と考え到達した答えは「企業の目的は金を儲ける事です」と答えます。

この事は非常に重要です。企業の目的は、利益を上げることでもなく、効率よく仕事することでもなく、お金を儲ける事という事です。

西沢総研の西沢様によると
>>40年位前にあったトヨタの生産管理の社内テキストでは、その第1行は「徹底的に儲かる企業にする。(儲かることは徹底てきにやるが、無駄なことは一切やらない)」である。<<

という事でトヨタでは昭和40年からお金を儲けるために活動しており当たり前のことだそうです。スループット会計にしても昔から貢献利益という形で既に導入されています。

この「企業の目的は金を儲けること」 について当たり前だと思う人と、拒否感を覚える人がいると思います。 以前の私はそうでした。

RCサクセションの名盤「初期のRCサクセション」で「金儲けのために生まれたんじゃないぜ」という唄がありました。自分もバンドでやったりした思い入れのある曲です。長髪で、大学中退、フリーターしながらPUNKだとほざいていたわけです。あのころはちょっとは働けよと人に言われるぐらい金儲けのために生きていなかった、、

といっても実際問題金を稼がなければ生きていけません。
とっても世の中矛盾していると思っていたのですが当時の気持ちをTOC対立解消図で書いてみると



1.幸せに生きるためには、まっとうに生きなければならない、まっとうに生きるためには人を騙さず正直に生きなければならない。

2.幸せに生きるためには、金を稼がなければならない、金を稼ぐためには人を騙さなければならない


こんな対立解消図が書けます。「正直生きる」と「人を騙す」は両立できず矛盾しています。同時に実行することはできません。

ここでジレンマに陥り閉塞していました。この気持ちがある以上どんな事をしてバランスをとっても矛盾を抱えたまま生きていくことになります。
このジレンマに陥っている人多いような気がします。

TOC対立解消図では、この各矢印が本当に成立しているのかどうかじっくり考えて、矢印を成立させないアイデアがないかよく考えてみます。間違った思いこみがないか改めて考えてみるのです。

私の場合、金を儲けるためには必ず人を騙さなければならないという矢印の所に「人を騙していては金は儲けられない」というアイデアを注入しました。(これを思ったときはTOCなんて知りませんでしたが)

人を騙してもすぐばれるので結局儲かりません。最近の雪印の事例をみてもよくわかります。 「人を騙していては金は儲けられない」のならば「正直にならなければお金は儲けられない」と考えなければなりません。
こうなると矛盾はなくなります。人を騙してお金を儲けることは出来ないのです対立解消図に書いた矢印は成立しなくなります。

現実はそんな甘くなくて、嘘をついて儲けている人一杯いるかもしれません。けど自分はこう思いむ事にしました。

企業の目的は金を儲けることだ、金を儲けるためにはまっとうな商売をしなければならない、そのためには正直に生きなければならない。まぁこんな所でしょうか。
そんなに世の中甘くないって怒られそうですが、、、、、、

2002-02-25(月)
ザ・ゴール2


予約していたザ・ゴール 2 ― 思考プロセスエリヤフ ゴールドラット (著) 昨日到着。早速読んでいます。面白い!!。
ザ・ゴールは製造工場の改革についての小説でしたが、今回はマーケティングつまり販売方法についての改革話です。現在建設業は施工能力を高めても売る相手がいないという状態ですので、2の方が参考になることが多いかもしれません。

マーケティングには思考プロセス(TP)という手法を使って問題解決に迫ります。TOC関連の本で色々紹介されておりこのサイトでも現状問題構造ツリー・対立解消図などを使って記事を書いています。
日本の生産管理手法でもJITといった全体最適化理論だけでなく、QC7つ道具・新QC7つ道具とよばれる問題解決方法があります。 TOCの場合この思考プロセス(TP)がQC7つ道具といった位置づけになるでしょうか。

TOC関連の本かなり読みました。非常に難しい本から小説形態をとっている本まで様々ですが、読めば読むほどTOCは単純であることがわかってきます。

<沢山ある結果は、少数の原因から引き起こされている>

この考え方を様々な場面に適用するわけです。

DBRとよばれる製造ラインの全体最適化方法は、ボトルネックという少数の原因を中心に全てを考えます。
クリティカルチェーンとよばれる工程管理は、ボトルネックリソースを中心に全てを考えます。
スループット会計は「少数の原因」に集中する事を阻害する原価計算を批判します。
思考プロセスでは、「少数の原因」を見つける方法、対処する方法をモデル化しています。

複雑な現実の仕事では、たった一文だけで考えられるわけがないと思うかもしれません。しかしゴールドラット博士は「現実には複雑なシステムはない」と言い切っています。

いくら経営を勉強しても複雑で全然わからないと感じていた自分には相当ショックを与えられ閉塞感から抜け出せた気がしています。


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