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建設経営NEWS&編集日誌
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2002-4-2(火)
出来ない!!

「わからないという方法」橋本治著はとても考えさせられる事の多い本でした。
小説を書くときに全く分からないという状態から書き始めるそうです。ですので全く知らない分野の執筆依頼が来ても挑戦するそうです。ちょっと信じられません。自分だったら全く知らない仕事に挑戦できますか?

従来の科学の世界では、ある数式に代入すれば答えが求まると考えています。ですので数式やノウハウを暗記する、データを集めるという事をすれば必ず「わかる」となるはずです。

この20世紀の考え方はバイオノミックスによると、科学の発祥「ニュートン力学」からきているそうです。「リンゴが木から落ちるのは重力があるから」というやつです。リンゴと地上という2点間についてはニュートンの万有引力の法則がはたらき式に代入すると、落下速度などを計算できます。こういう式があれば暗記して、式に代入する数値を調査すれば何でも解りそうです。

しかし最近の複雑系の科学によると、3つの物が相互作用する場合数式によって動きなどを予測することはほとんど出来ないとしています。
3つの物が作用すると、少しの変化が、大きく増幅して計算結果と全く違う結果になってしまうとか。この状態をカオスとよぶそうです。
なんだかよく分かりませんが、2つの物の関係は式で予測出来るが、3つ以上の関係は式に出来ないという事のようです。

現実社会は2つの事だけで考えればいいという事はまずありません。経営で考えても、3人の人がいればもうそれだけで動きを予測することが出来なくなってしまいます。2つの関係だけ見ればいいことなどほとんど思いつけません。

複雑系の科学というものは、結局「分からないという事が分かった」という学問のようです。

今の科学は「わからない」という事が前提としてあります。橋本治「わからないという方法」はこういった前提を受け入れて方法論にしたという話です。

「わからない」というのは一般的には恥ずかしい事です。経営コンサルタントが、「お金儲けの方法が分かりません」と言うのは恥ずべき事だと思われます。 しかし「わからない」という事が科学によって証明されている現在では「わからない」という事は当然であってなんら恥ずべき事でもありません。

複雑系の話は、厳密にはカオスとランダムは違いますので全く計算・予測できないわけではないようです。金融工学の野口氏は「タイムマシーンはないので将来の株価は予測できない」と言いますが、タイムマシーンを開発している人は確かにいます。橋本治「わからないという方法」は非常に難解なのですが、タイムマシーンを作ろうと挑戦するような「意気込み」といった物かもしれません。

野口悠紀雄氏は偽のエコノミストかどうか判断するには株価がどうなるか聞いてみれば良いと言っています。
株価が上がるとか、下がるとか答える人は偽物だとか。株の上がり下がりは今のところ「わからない」と証明されているからです。

「分からないという方法」で偽の経営コンサルタントも判断できそうです。「儲かる商売ありませんか」と聞いてみればいいのです。もし「○○というのが儲かりそうだよ」とか「その分野は儲からない」なんて事を言うのなら偽物です。

私は関与先に行って「こんな風にしたらいいのではないでしょうか?」と良く言うのですが、すぐさま「出来ない」という答えが返ってきます。「出来ない理由」を沢山聞かせていただけます。
これも「分からないという方法」で考えるとヘンです。なぜなら、出来るかどうかという未来の事は分からないはずですから。



2002-4-1(月)
ヘンという方法
昨日ほとんど寝ていなく、この時間になってくると頭がまわりません。。。。
橋本治「わからないという方法」を読み終えたのでこの本の事ふれたいと思っていたのですが、、、、

「ヘン」と「ヘンじゃない」の違い。わからないからこそ始めるという姿勢。「生き方」と「ノウハウ」の分離など参考になることが色々書かれていました。「あえてぼろぼろのセーターを着たく、自分で編み始めた」といったパンクの話は自分にはとてもしっくりきます。

分からないことといえば、やはり阪神タイガース巨人に開幕2連勝でしょう。(^_^)私は長い間阪神ファンしていますので、まだ強いなどと思ってません。ファンにも完全に染みついた負け犬根性。これもまたたのしやなのです。今年は早々に甲子園へ行くとしましょう。

そういえば今日はエイプリルフールでしたね。PHP-INFO


2002-3-28(木)
思いこみ


「右肩下がりなので効率化してコストダウンが必要」

なんとなく言われているのでこう思いこんいまいしたが、よく考えればこれは変な気がします。

右肩下がりとは、受注できる工事量が減っている事を言っています。売上が減ればコストを減らさなければ利益を維持できません。コストを減らす為には効率化しないといけないと考えていきます。
しかしよく考えれば仕事量が減っているのであれば、何も効率化しなくても暇な人が沢山出てきます。その人達を解雇すればコストを減らすことができます。この場合効率化と儲けは関係しません。

右肩上がりだったらどうでしょう。仕事が2倍に増えれば増員しなければ対応できません。一人の効率を2倍上げていれば、増員することなく仕事をこなせます。コストが変わらず売上が増えますので利益は増えます。

こうやって改めて考えてみると、実は効率化してコストダウンしなければならないのは右肩上がり時だと言えます。右肩下がりの時は売上を上げる努力をしないと利益は維持できません。

「景気が悪い」と「効率化の必要性」を結びつけて考えるのは思いこみの可能性があります。

「景気が悪いので価格が下がる」

今景気が悪くて、建設業の需要は減っています。だから工事価格は下がっていると考えられます。景気が良くなれば工事価格は上がってくるでしょう。需要と供給によって価格が決められるというのは経済学の基礎で当然です。と思っていましたがこれも本当でしょうか?

需要が多く、供給が少なければ価格は上がるはずです。ではパソコン業界はどうでしょう。PCの需要は明らかに増えています。ところが価格は10年前、5年前と比べれば格段に安くなってます。
需要が増えているのに価格は低下しています。??

これはPC業界に技術革新が起こって価格低下している為です。技術革新によってコストダウンしているのであれば需要が増えても価格低下が起こりえます。というよりむしろ技術革新が起こって価格低下したために需要が増えていると考えた方がいいでしょう。 いくら機能が豊富でも100万円もするPCを一般家庭で買うなどあり得ません。

建設業でもこのまま競争激化の環境が続けば、必ず技術革新の必要性が高まります。技術革新した建設会社が生き残る会社となります。技術革新によってコストダウンがおこればPCと同じく需要が増えても価格低下が起こるかもしれません。これから景気が良くなっても単価が上がらない事態は十分考えられます。

「景気」と「価格」を連動させて考えるのはただの思いこみの可能性があります。

TOCインプリメンテーションでは、企業の能力を決める制約の90%は方針制約であると書かれています。 方針制約とは、思いこみによって作られたルールが制約になって能力向上を妨げます。

建設業の場合ルールの多くは法律・規則といった物で決められています。そしてそれを前提に経営の規則・ルールを作っています。
法律を変えるのは大変ですが、自分の経営している会社のルールを作ったり変えたりするのは自分です。まず自分に法律を前提とした「間違った思いこみ」がないか、あらためて考えてみるのもいいかもしれません。方針制約解除に必要な資金はゼロ円です。

2002-3-27(水)
縦への連携


期限連続の指名願いが終わって、なんだかぼーっとしています。まだまだ残ってる仕事あるのですが、、、

建設業支援リンク集追加致しました。支援業者と情報提供サイトを分けて掲載するようにしました。リンクさせて頂いている方で分類苦情ある方はメールください迅速に変更します。

経営の基礎知識「TOC制約条件の理論」のコーナーに読んだTOC関連書物掲載しています。TOC関連書物図書館で手に入れられる物は全部読んでしまいました。あと2冊ほどあるようですが新刊の発行が待たれる所です。

ふと見た導入 サプライチェーンマネジメント―パッケージソフトを活用したスピード経営の実現原 吉伸 (著)この本にサプライチェーンマネジメントの理論的背景としてTOCについて解説が掲載されています。サプライチェーンマネジメントは、TOCを知らずに読むと「系列経営と何が違うの?」と感じます。というよりTOCを導入していないサプライチェーンマネジメントは「系列経営」と同義です。

>>サプライチェーンマネジメントは、原材料の供給から顧客への製品提供までの「物の流れ」の連鎖の全領域をマネジメントの対象とする。したがって、それは、企業内だけではなく、サプライヤーから卸・小売業に至る上流から下流までの複数に連なる、きわめて広範囲な領域にまたがっている。 企業は、このSCM手法を用いることにより、サプライチェーンの各機能が部分最適に陥ることなく全体最適化されるので、収益の向上を実現できる。そのためのSCMのキーとなる経営指標としては、ROAが使われる。つまりSCMはコストマネジメントに重点を置くのではなく、企業の収益構造全体をマネジメントの対象にした経営管理手法である。<<

サプライチェーンマネジメントをこんな風に定義しています。「物を作る・売るという一連の流れに参加する全ての企業が連携して、収益構造を変える経営戦略」という感じでしょうか。

建設業で言えば下請さんや、産廃業者、材料納入業者を巻き込んだスケジューリングを行って皆の力を最大限に引き出し儲ける戦略という事になります。ITを使うとなれば協力会に対してIT教育を行い、ITで連携するといった形でしょう。縦の連携です。

各企業・各個人は通常努力して効率を高めようと頑張っています。しかし構造物を作って儲ける能力は、TOCの言うように一カ所の最も弱い工程「ボトルネック」が全てを決めています。

この事実を無視していくら各人・各企業が頑張っても無駄が発生するばかりです。各人の能力によるムダより、待ち時間・段取時間といったプロセス間のムダの方が多くあると考えます。
サプライチェーン全体をスケジュールする舵取役の力が儲けを左右します。やはりこの立場はゼネコンになるでしょうか。

トヨタの場合、「部品調達会社を新製品設計段階から参加させる」「カンバンによって生産統制を行う」JITとよばれる生産管理を行いました。これが縦への連携です。
JITを実現するためには、社内・協力会社全体の縦の信頼関係が非常に重要です。トヨタの場合は、「系列」「労使協調」の戦略をとってJITを成立させました。

デルコンピューターの場合、配送業務はフェデックス1社に全てを任せています。一社に絞り込むことによって互いの信頼関係を高め、相互の持つ情報を共有化してプロセス間のムダを省きます。

建設業界でも業者間の信頼・連携という事が重視されています。談合・秩序に基づいた受注というのは「信頼」と「連携」によって成り立っています。しかしこれは「横への連携」です。縦には「下請け叩き」「請負」「ピンハネ」こんな話ばかりです。

これでは一向にプロセス間のムダをとる事は出来ませんね。。。。誰と、何を、連携すべきか、誰と信頼関係を作るべきか、または壊すべきか。色々考えておくべき事ありそうです。


2002-3-26(火)
学習と経験


昨日「学習と経験」によってコストダウンできると書きました。航空機生産の場合、生産量が2倍になれば、作業時間が20%削減されたそうです。
例えば工事原価の加工費(外注費・材料費以外の原価)が作業時間のみに依存しているとすると、加工費10億円の工事を行った後、全く同じ工事を行えば加工費8億円で出来るという事になります。経験によるコストダウン「経験曲線効果」がはたらくとはこういう事になります。

工事の場合、全く同じ工事を行うことはありませんし20%の削減になるかどうかもはっきりしませんが、経験がコストダウンにつながることは直感的に理解できます。
初めて家を建築する人の集団と、長年建築している会社とでは当然かかる時間コストは違ってきます
コストダウンと学習経験は直接関係する重大な問題です。

バイオノミックス「18章日本の秘密兵器」では、日本企業の地道な学習経験の積み重ねである「改善」は経験曲線効果に乗っ取った戦略と分析しています。

>>改善は日本の経営における最も重要な概念でありー日本経済を勝利に導いた鍵である<<

改善について、「トヨタ生産方式の研究」小川 英次 (編集)(Xトヨタ生産における人的資源)に1952年から導入した創意工夫提案制度が紹介されています。

>>>>>>>>>>(要約)
「創意工夫提案制度とQCサークル」
(前提)
・トヨタの現場作業員は高卒が多い
・現場作業者に対する教育のほとんどはOJTである。

(提案方法)
・作業員は「5W2H」「5つのなぜ」によって職場の問題点把握を行い改善方法を考える提出する
・勤務時間中に提案を考えたり書いたりしてはいけない。家に帰って考えなければならない。
・提案者の考え出したアイデアは審査にかかる前に職場で試してみなければならない。ただし提案内容をあらかじめ実施する場合は必ず上司の承認を得なければならない。さらに同僚や関係スタッフの協力も事前に取り付けることが義務づけられる。

(評価)
・従業員からの提案は9つの点によってランク付けされ賞金が決められ付与される。
・9の評価項目の中の「職務減点」項目では、提案者の職務に密接に関係する提案は減点するようになっている。これにより広い範囲の提案を促す
・創意工夫提案のレベルの高い人には質を求め、提案経験の少ない人には量を求める

(効果)
1951年から提案制度を実施。92年には従業員月平均2件の提案を行っている。<<<<<<<<

トヨタの場合、このような形で従業員が一人月平均2件の改善提案を行い、現場が学習・経験してコストダウンをはかっていた事になります。


2002-3-25(月)
バイオノミックス


ホームページリニューアル完成しました。http//www.a-lab.jpに移動しています。リンクして頂いている方変更よろしくお願いします。

リンク集に追加リンクしていっているのですが、先日頂いていたリンク依頼のメール数通バックアップミスで紛失してしまいました。申し訳ありませんが再度送付お願いします。(__)

「バイオノミックス」マイケル ロスチャイルド (著)そろそろ図書館に返さないいけないので今日は付箋貼った企業経営のところまとめておきます。

まず企業の目的は「お金を儲ける」事ですが、この話をすると道徳的にどうか?という話がよく出てきます。
これについてバイオノミックスでは以下のように書かれています。

>>我々はどうして経済的な関係を直感的に道徳的、あるいは非道徳的と判断するのか。それは経済的関係の生態的特徴を見れば理解できよう。搾取的な関係は例外なく寄生的関係に似ているし、「公正な取引」は相利的関係ににている。我々は公正な取引をしたいという衝動を持っており、それが寄生的行動を排除し、相利的行動を助長したいという一般的欲求につながってくるのである。経済的関係における「正」「邪」の区別は、相利的関係と寄生的関係の区別に他ならない。<<

お金を儲けるためには、「共生」と「搾取」という二つの手段があるという事です。人に何らかの貢献して対価を得る「共生」と、人のお金を奪う「搾取」の2種類です。

「お金儲け=搾取」ならば道徳的に悪となります。至る所に搾取はあります、「OBによる搾取」「先生による搾取」「丸投げによる搾取」社会的に搾取をなくす取り組みは必要です。
法律によって「搾取」をなくす共産主義は成立しませんでした。それどころかますます搾取が増えてしまいました。「搾取」を本質的に減少させるためには「競争」が必要です。

>>ある学者によると、生存するのに必要な知識量が一人の人間の習得できる量を超えたときから、個人の知識を増やすように働く淘汰の圧力が弱まったという。<<

つまり人間一人では生きていけなくなったため「共生」が必要になったという訳です。
「お金儲け=共生」ならば善だと考えられます。

さて、「お金を儲ける」事が目的とすると、お金を儲けるとは一体何か知らなければなりません。

>>市場経済においては、賃金料率の差は、労働時間あたりの付加価値の差を反映したものである<<

賃金について書いてある所ですが、その集合体である企業でも同様の事が言えます。「付加価値÷作業時間」を大きくすることが必要です。付加価値とスループットは同様の物です。

>>コスト削減と付加価値増大が経済効率の双子の目標である。業種によっては前者を強調する者もあれば、後者を強調する者もある。この二つの相反する目標をうまくバランスさせるのが戦略的経営の腕の見せ所である<<

「付加価値÷作業時間」を大きくするためには、付加価値を増やすか、作業時間を短くするしかありません。この2つについて考えるのが経営戦略となります。

付加価値を増やすとは、新たな市場を作り出す差別化戦略になります。一方作業時間を短くする事は効率化戦略になります。

>>進化の観点からすると、競争回避にはコスト削減のメリットが認められる。戦えば敗者ばかりか勝者も傷を負うし、それが食物争奪戦の域を出ないとしても、貴重なエネルギーの消耗を免れない<<

すべての企業が、効率化戦略をとって弱肉強食の戦いを繰り広げることは社会的に効率的とは言えません。「新しい市場」を作り出して競争しない戦略をとることは生き残るための重要な戦略です。

>>新たな市場とは、潜在需要はあっても従来の技術ではコストが高くついて採算ベースに乗らない領域をいう<<

ここでは、ニーズがあるのに実現できない領域を「新しい市場」としています。この領域に新しい技術を持ち込んで採算ベースに乗せられれば競争圧力なく生きていくことができます。

>>生物学的な観点に立てば、我々人間は互いに対して違いはないから、道具によって他人と差異化を図り、分業をおこなってきた。しかし昔の粗末な農具は苦もなく使えたが、今日の技術には高度の熟練が欠かせない。(略)我々人間の場合は教育を身につけて将来の備えとする<<

差別化戦略・効率化戦略いずれにしろ、人間はそれほど違いがありませんので「道具の利用」が大きなポイントになるとしています。現在のような高度な社会では、道具を使えるように教育を受けている必要があります。

もう一つの戦略「作業時間を短くする」効率化戦略については「経験・学習」の必要性が書かれています。

>>(カーチス航空機の入札価格研究で)ライトは生産経験が2倍になるごとに、組立時間は20%ずつ減っていることを発見した。<<

経験曲線効果とよばれる法則について書かれています。航空機の入札価格を決めるときの研究で、生産経験が多くなれば、作業時間が短くなる事が発見されました。手慣れれば早く作れるのは当然なので直感的に分かります。効率化するためには道具を利用する経験・学習が必要だと言えます。

>>人間とイルカその他の種との決定的な違いは、人間だけが第二の言葉を持っていること、すなわち書くことが出来ると言うことにすぎないようだ<<

学習のポイントは文字です。動物と人間の最大の違いは、字を読み書き出来る事だそうです。これによって多くの人が学習でき、それを元に経験を積むことが出来ます。

>>ニュートンやアインシュタインが手に負えないような問題でも、複数の人間が力を合わせれば解決できる。書かれた記号を通して、個人の知力は結集され「組織化された知能」になる。<<

難しい問題でも、「文字」によって情報共有し、多くの人で問題解決に向かえば解決される可能性は高まります。学習・経験が高まれば効率化出来る事になります。

>>技術が進歩しないのは、社員が力を合わせて知的で創造的な組織体として働く能力がない場合だけである<<

「働く能力」がなければ技術進歩しませんし、効率化つまりコストダウンして生き残ることは出来ません。技術進歩は「競争」から生まれます。技術進歩を生まない「企業貴族」「官僚主義」「独占」の問題もふれられています。

>>組織体は学習によって、商品やサービスのコストを少しずつ下げていき、贅沢品を徐々に必需品に変えていく。組織体の学習は新たな技術として記号化され、実質コストを引き下げることによって生活水準を引き上げる。資本主義によって、全ての人々の全ての欲望が満たされるユートピアが出現することは断じてあり得ないが、貧困が益々深刻になっていくように運命づけられているのでもない。学習を続ける限り進歩は可能である。学習曲線の真理は「陰気な学問」を支配していた神話を抹殺したのである<<

「陰気な学問」つまりマルサスの言う「人口はねずみ算式に増えるが、食料は倍々にしか増えない。ならば貧困は不可避である」という神話を抹殺したのは、技術進歩だという事です。

もし技術進歩がなければ貧困は不可避になってしまいます。市場経済にとって大事な物は、学習・経験による技術進歩という事になります。

建設業もずいぶんと厳しい環境に追い込まれつつあります。 「建設業従事者はねずみ算式に増えるが、建設投資は増えない。ならば倒産失業は不可避である」こんな閉塞から抜け出す為には

「搾取撲滅のための社会的競争」「技術進歩による新しい市場の創造」「学習・経験によるコストダウン」

この3つが柱になるという事でしょうか。

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