何故「発想」が「新しい事業」にならないのか
作成日 2000/5/17
改訂日 2000/12/27
Ver.1.5

「CI-NET/C-CADECシンポジウム'99 TOKYO」の概要が「建設しんこう5月号」に紹介されています。パネルディスカッションで建設省の海堀構造改善対策官が面白いこと言っています。

「〜建設産業を再生していくためには、その枠囲いの外から見る、市場を別の観点から見るというようなことが求められている。一つの工事でどれだけ利益を上げるかが経営でなく、これから建設産業がどう変わるかということを捕まえて、どう利益を上げていくかが今求められている。課題として必要なのは、いただいた金額からどれだけ利益を上げるかというようなビジネスモデルを捨てていくとか、またあるいは既存に開発してきたもの、情報化に取り組み出来てきたストックなどを横に置いて、別の観点から見直すと言うことが求めれれていると思う」

例えば建物の新築工事を利益なしで請け負っても後で利益を出せるような経営形態を作りだす。そんな事を言っているのでしょうか。うーーん。どんな形でしょう。。新築の家に入った人に対して、ぴったりの家具を提案しそちらで儲ける。インターネットインフラ整備などIT関連機器納品、設置工事を後でどんどん提案納品して利益を出す。入居した家族の成長に合わせて間取りを替える提案をし増改築工事で利益を出す。なんて感じでしょうか。ライフサイクルサポートというものの一つかもしれません。

けど考えてみると、こう言った新しい取り組みを考えている中小建設業の経営者は既に沢山いるでしょう。僕自身も一杯思いつきます。しかしそれが実際に事業になって利益を生み出す事は大多数の中小建設会社にはおこっていません。なんででしょう。何故「発想」が「新しい事業」にならないのか、何が障害になっているのかこれが「経営革新体制構築」に大事なテーマだと思います。

既に中小企業庁は「創業・経営革新等の前向きな事業活動を行う者へ支援する」との方向へ政策を転換しています。経営革新というのはそんなに大層な物ではなくて「新しい儲けどころを見付けて前向きに実行する」事に他なりません。
経営者が新しい事を思いついたとき、その事業が成り立つかどうかを素早く見極められる、素早く事業としての体制を作り出せる、そんな支援体制を社内社外に構築する事。こんな事を考えないといけないのかもしれません。

| HOME | BACK | PAGE TOP |