日本型経営とは
作成日 2000/8/29
改訂日 2000/12/27
Ver.1.5

ちょくちょくアメリカの学者・コンサルタントの書いた経営本を読むのですが、はじめにかかれている日本出版にあったっての前書き。ここを読むと「なるほど!!」と思うことがよくかかれています。

今読んでいる「リエンジニアリングのための業績評価」(アーサーアンダーセン&カンパニー S.M.フォロニック著)では、80年代アメリカでは、リストラ・ダウンサイジングの嵐の中日本式経営「KAIZEN」「KANBAN」を徹底的に勉強し、グループやチームワークの重要性が叫ばれたそうです。すぐさまアメリカ企業はこれらを実践したが、既にベストなやり方をしている企業(日本企業)に対し、同じ方法で競争しようとしてもその差は縮まらなかったそうです。

>>そのような試行錯誤の中から、日本のやり方、米国のやり方という捉え方ではなく、優れた物は、いずれもビジネスが存在しうる最も大切な要素「顧客」をベースにした仕事の進め方(プロセス)を重視する考え方が台頭してきた。

米国はその結論として、90年代に入って「ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(B.P.R)」という斬新なリストラのコンセプトを作り出した。それをいち早く導入した米国企業は、次々とその体質を急速な勢いで回復してきており、今や日本企業に追いつき、さらに追い越す勢いを持ち始めている。<<

この本1994年に書かれた物ですが、残念ながら当時より日本企業との差はかなり開いているようですね。
このような「日本訳にあてて」の項を読むと日本型経営のいい点悪い点が冷静に示されていて面白いです。

だいたい共通して日本型経営のよい点としてあげられているのは、グループ内で情報共有されている(終身雇用・ケイレツ経営)。小集団による現場からの業務の改善(カイゼン・QCサークル)といった所でしょうか。
ビジョンがない(トレードオフの決断)、科学的意志決定による戦略立案力のなさ、文化系が弱い(法律、経営学、経営コンサルタント、株式市場)といった点が悪い点のようです。

いずれにしろ80年代のアメリカのように、アメリカの経営を学ぶことは必要です。ただ人の真似をするだけで勝てるはずもないということはビジネスマンなら誰でも知っていることです。学んで、同じ事をするだけではなく新しい経営手法を生み出さないと勝負にならないのは明白ですね。

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