競争優位の戦略
作成日 2000/5/22
改訂日 2000/12/27
Ver.1.5

マイケルポーター。それはそれは恐ろしく試験にでる経営学者です。。非常に著名で数々のテーマを投げかけています。

著書「競争優位の戦略」はその筋でも1,2をあらそう本ですが、書いている事は結構単純だと理解しています。

競争とは5つの脅威がある。

1代替品の圧力2.供給業者の交渉力3.既存企業間の競争4.買い手の交渉力5.潜在的競争業者の参入

これだけの5つ競争しかありません。この競争の中で優位を気づくためには自社のポジションによって戦略は違うことを説明しています。

1.リーダー企業 2.チャレンジャー企業 3.フォロワー企業 4.ニッチャー企業
以上の4つの分類です。4つのポジションによって良い戦略は異なります。

さてここまでは超教科書的。最新の著書「日本の競争戦略」でMポーターは日本企業について分析を行っています。この本ポーターいや他のほとんどのアメリカ経営学者は日本企業の強み・脅威について分析しておりそれを追い抜く戦略を立ててきた訳です。日本的経営が全面的に駄目だと思っているのは一部の日本の経営者のみです。
さて、基本的に強みとしてあげているのはQCの様な現場から上がってくる品質改善運動、そしてそれを支える企業滅私体制。つまり終身雇用・年功序列体制なわけですが、もちろん弱みもあります。ポーターが指摘しているのは3つの点

1.稟議制度を代表とする意志決定の遅さ
2.「すべての人にすべての物を」という顧客サービスのあり方
3.戦略マネージャーが市場の動向を同じ方向で考えている

以上3つです。
1の意志決定の遅さでは「なかなか独自性をもった戦略を立てられない」「一度決定した方針をやめられない」という点を提示しています。

2の顧客サービスのあり方では企業の顧客ターゲットが明確でないためついついどの顧客へも最高のサービスを提供しようとしてしまっている事を提示しています。「どの顧客のいかなるニーズに応えるかを取捨選択することこそが、戦略の本質である事を、日本企業のマネージャーは理解しなければならない」としています。つまり狙っていない顧客へ必要なサービスはやめて、狙っている顧客に必要なサービスを徹底して行う。この顧客志向の考え方が重要なのです。

3.どの企業も同じ方向で進んでいる。これは非常に考えさせられる事です。例示されているのは通産省の示すビジョン。これには具体的に伸びる産業が示されているのですがそこへ多くの企業が同じように参入している事を分析しています。

さてでは僕らが直面している建設CALS/ECはどうでしょう。建設省がビジョンを示している訳で多くの企業がその方向へ展開しようと模索しています。(あまりしてないか、、、)ところが中小企業が競争に勝つためには皆と同じ所へ進んでいってはそう簡単に勝てません。来るべき環境の中で差別化を測らないと企業は生き残れないのです。そこをよく考えないといけません。

顧客は誰かの顧客志向。そして他の企業とは違うポジションを確立する。「差別化」この視点をはっきりと明示しています。
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