事業の多角化
作成日1999年5月28日
改訂日2000年12月27日
Ver.1.5

「アンゾフの成長ベクトル」

今日は企業の多角化戦略について基礎的な事をまとめます。
企業が新しい分野に多角化しなければならない理由として上げられるのは、
1.余剰資源を効率的に活用するため
2.現在の事業リスクを軽減するため
3.需要の停滞にそなえるため
などが上げられます。ではどんな新しい分野に企業は取り組めばよいのでしょう。
 
●成長ベクトル
 
H.Iアンゾフというアメリカ人はこんな風にまとめています。
↓市場    製品→   現在  新規
  現在   1.市場浸透  3.製品開発
  新規   2.市場開拓  4.多角化


 
 
アンゾフの成長ベクトルと呼ばれています。縦軸に市場、横軸に製品をとり4つの形に分けます。
例えばあなたが現在、土木工事を市役所をお客として商売をしているとします。横軸の現在の製品は土木工事です。縦軸の現在の市場は市役所となります。

この市場製品をもっともっと営業していく戦略を市場浸透政策と呼びます。

新しい市場 民間の宅地開発会社から土木工事を請け負うと考える場合は、2の市場開拓政策となります。

市役所に新しく机などの備品を売る戦略を立てると3の製品開発政策になります。

宅地開発会社に備品を売る事業をすると4多角化政策となるわけです。
 
このように4つに分類するとどの方向に行くのが安全かはすぐわかります。宅地開発会社に備品を売る4の多角化政策を取るということは、新しいお客さんを見つける多大な営業努力と新しい仕入先を探す努力の2つを一度に解決しなければなりません。ですのでリスクが大きすぎるとして普通は4の戦略は取るべきではないと考えるのが基本となるでしょう。
 
●多角化の留意点
4以外の3つの戦略を採るとき注意する事は

1.既存事業となんらかの関係があり、既存の事業と相乗効果(シナジー)の期待できる分野に進出する事

2新規分野の成長性を見極めること

3不足する資源(人・物・金・情報)を企業提携による補完、共同する体制を作る事
などが上げられます。
 
もっとも重要な事は相乗効果(シナジー効果)が得られるかどうかです。生産、販売、管理、技術の面で相乗効果が上がるような分野に進出しないと失敗に終わります。
4つ目の多角化戦略を取ることはリスクを覚悟して慎重にしなければなりません。多角化戦略は水平型・垂直型・集中型・集成型と4つに分けられます。
 
このあたりの詳しいことは ビジネスプラクティス というホームページで解説されていますので興味ある方は読んでみるとよいでしょう
 
 
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