経営者の行動特性
作成日 2000/3/29
改訂日 2000/12/27
Ver.1.5

今平成11年度中小企業白書を読んでいるのですが、ちょっと面白いデータが載っていました。「経営者のヒューマンファクターズと経営成果」という中小企業庁の調査。黒字企業と成長企業の経営者に経営者の性格についてアンケート調査しています。14項目について「非常にそう思う4点」「ややそう思う3点」「あまりそう思わない2点」「全くそう思わない1点」としてWelchの検定による分析をしています。
(+)(-)は10%水準の有意差がある項目。++,--は5%水準の有意差です。

まず成長企業(売上高伸び率が10%以上の企業)の経営者がそう思うとした項目

(+)「独自なやり方でやろうとする」
++ 「物事は卓越した水準でやりたい」
++ 「どの程度の確立で成功するか否かの見通しを立てる」
++ 「いろいろな状況を設定し、どのような対処法が可能かシュミレーションする」
++ 「積極的に人脈作りをする」

思わないとしたのは
(-)「一度決めたことはなかなか変えられない」
-- 「事業の失敗は公的援助政策がないためで自己責任ではない」
-- 「この様な困難な状況下では誰も目標を達成できない」
でした。
成長する企業の経営者が考える資質は「独自性・計画性・柔軟性」が重要と考えているようです。

一方黒字企業の経営者に同じ質問をし関係するとする項目は

(+)「一つの情報にとらわれず、多くの情報を論理的に組み立てる」
(+)「いろいろな状況を設定し、どのような対処法が可能かシュミレーションする」
関係ないとする項目は
(-)「競合他社類似アイデアなどの有無を検討し、独創的なプランを練る」
-- 「失敗は自分の能力不足と思って諦める」


黒字企業の経営者は独自性より柔軟性を重視しているようです。ふーんと思う調査ですが、はっきり分かることは成長企業と黒字企業の経営者の性格は違うという事です。

僕の周りにも色々な経営者がいます。僕のおつきあいする小さな企業では、どんどん資金繰りが悪くなるのは社長が積極的、誰も止められない又は止めようとしない会社。全然売上が伸びないのは社長が堅実なタイプである事が多いです。
経営成績のいい会社で良くあるタイプは、社長が積極的だが、側近が堅実、発言力があるというパターンです。側近はだいたい経理部長の奥さん。悪く言うとせこくてブチブチいうタイプです。。社長がうちの事務所にきて「女は先に金払わんと儲からんという基本的な事が分かってない」なんて愚痴ったりします。

もしかして経営者なのに成長企業・黒字企業の性格とは全然違う人もいるかもしれません。人の性格はそう簡単に変えられません。ですがいい側近を探す事は出来ます。「どんな人を側近つけるか」これが企業作りの第1歩になるでしょうか。
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