リスクマネジメント
作成日 2001/6/25
改訂日 2001/7/21
Ver.1.5

野口悠紀雄著「金融工学、こんなに面白い」に非常に興味深い話が載っています。リスク管理といった話が増えていますが、この背景は

>>多くの人は「(昔より)リスクが増大した」と捉えている。しかし、最近になって経済が不安定化したとか、不確実性が増加したとは考えにくい。リスクが増大したというよりは、リスクが価格の変動という形で現れる場合が多くなったと考えるべきであろう。<<<

これは非常に興味深い。確かに災害が増えたとか、天候不順が多くなったとかそういった物理的なリスクが増大したとは思えません。その辺りは昔から特に変わっていないでしょう。


>>>従来のリスクは、主として量的な変化で現れた。例えば、為替レートが固定的であった時代には、必要とされる調整を貿易量の変動が果たした。(中略)現在の経済では、国際経済のリスクは為替レートの変動という形で現れる。また、金融情勢の変化は、金利の変化に現れる。どちらも、価格の変動である。
したがって先物でヘッジできる。つまり、量的変動に比べると、価格リスクの方が扱いやすい場合が多いのである<<<<


「リスクマネジメント」といった言葉が良く聞かれるようになったのは、リスクが昔に比べて「増えた」のでリスク管理が必要になったという事ではなく、金融工学等が進んだおかげでリスク管理がやりやすくなった、だからリスク管理しようという事だそうです。

これは非常に目の覚める事実。これを前提に他の本を読んでみると違った景色が見えてきます。


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