建設業の生産性
作成日2001年5月2日
改訂日2001年1月2日
Ver.1.5

小見出し
[創意工夫の額]

社会経済生産性本部の調査に[生産性の産業別比較]というものがあります。

いままで色々な本や文章を読みましたが、その中でも最も重要と感じる調査報告書です。

この調査はやや専門的なものですのであえて乱暴ですが簡単に解説してみたいと思います。

調査資料をもとに昭和56年に1000万円粗利を稼いでいた人が、建設業、製造業、不動産業にいたとして20年後どうなったかを考えてみます。
(正確には粗利ではなく付加価値です。建設業の付加価値は、売上高-材料費-外注費です)


・建設業で働く工事部長Aさんは、1000万円粗利を稼ぎ出していたが20年後頑張って1091万円稼ぐようになった。しかしよく考えると63万円値上げをしていた。

・製造業で働く工場長Bさんは、20年たって1079万円稼げるようになった。その間20万円値上げした。

・不動産業で働くCさんは、20年後1048万円稼ぐようになっていた。その間66万円値上げした

と調査されています。値上げ以外の方法で粗利を増やすためには、なんらかの工夫が必要ですが、上記のデータから値上げ分を差し引くと各産業の人がどれだけ創意工夫したか計算できます。

 建設業28万円  製造業59万円  不動産業 -18万円

同様の仮定で日本の全産業平均をみると41万円の創意工夫をしています。不動産業はひどいなぁ。。

もちろん調査されているデータは○○万円ではなく、○○%ですが、ざっくりいうとこんな感じになります。

10の産業区分の中で、工夫額の全産業平均値を下回っているのは不動産業、建設業、サービス業。この3つの産業は工夫をあまりしていないので日本の経済成長の足を引っ張っているという結論です。

うーーん。私は建設業を支援するサービス業。。最悪か(T_T)
色々工夫しているつもりですが何故結果につながらないのでしょう。これが最大の課題です。

よく新聞などで言われる経済成長率とは

経済成長率=労働生産性上昇率+就業者増加数

人口が減っている中で経済成長するためには生産性を上昇させるほかありません。

経済成長を望むなら、今まで頑張ってきた製造業にもっと頑張ってもらうか、足を引っ張っている建設・不動産・サービスを効率化するか、いずれかが方法になります。

| HOME | BACK | PAGE TOP |