建設CALSはいかに役立つか
作成日 2000/4/11
改訂日 2000/12/27
Ver.1.5

(財)建設業振興基金の発行する「建設業しんこう200/4」に「中小企業者の質問 建設CALS/ECはいかに役立つか(前編)」という座談会が掲載されています。(有)アドミックス平氏の司会で千葉大学助教授寺井氏、建設省の構造改善対策官海堀氏、建設省の建設CALS/ECを担当する嶋津氏による座談会です。興味深いところを2,3

●アクションプログラムの進み具合と課題について
嶋津氏 アクションプログラムはおおむね順調に進んでいる。
CALS/ECに対する正確な認識をもっていただくため関係者の教育啓蒙が極めて重要であると考えています。

●建設業の構造改革について
海堀氏 情報化は生産性の向上というテーマの中に位置づけられています。建設業は、最近、生産性が伸びていないと言われているわけですが、この問題を解決する方法として情報化は大きなテーマです。情報化による生産性向上への取り組み支援について、効果的なかたちで構造改善事業に取り込めないかと考えております。

構造改善と建設CALS/ECがつながっていくような事言っています。


●中小建設業の情報化の遅れについて
平氏が地方ゼネコンの情報化の遅れを指摘し、LANを組んだ工事現場でもどうも生産性向上というイメージが見えてこないという質問。これに対し嶋津氏

>情報化によって自分たちの業務がどんなふうに変わるのかという具体的なイメージですよね。このイメージを持つことがとてもこんなんで、そこがアクションプログラム推進のひとつのネックになっているのかも知れません。<

今後のアクションプログラムに分かり易い変化のイメージを示していきたいとしています。

中小の情報化の手順について話されています。「情報化は段階的に分けて考える」として寺井教授がCALSへ向かう過程で、二度手間、学習時間といった無駄、CALSへの疑問が出てくるが、そこはきちんと段階を分けて支援していかないといけないと指摘しています。口答指示→紙に書く→OA化→情報化→CALSといった業務改革の手順を踏む必要があるという話です。ここで平氏が面白い指摘をしています。手順を踏まない方が良いのではないかとは考えられないのかとして、口答指示からいきなり画面に向かってCALSを行うような話をしています。ちょと考えさせられる話でした。

具体的な関係省庁間での書式統一についても話されています。現在建設省が関係省庁、公団を含めて主な書類の案を提示しているそうです。
平氏が書式は一列に羅列して提示するような形なら現場の業務はかなり効率化すると言われているとの指摘に対し、建設省から各地建へ項目だけを並べて問い合わせをおこなった結果、「項目を見ただけでは全然判断できない、やっぱり書式にしてもらわないと、、」と答えられたそうです。
この話に寺井助教授は
>本当の意味でのCALSになりますと、やはりプロジェクトデータベースという、これが非常に重要になる。いま扱っている情報が、実際に進行しているプロジェクトの中のどこに位置づけられているかとう事がないと、ペーパレスで情報がうまく流れてくる形にならないんですね。ですから、書式に落とさないと情報がわからないというのは、その情報の位置づけが不明確で、要求する側もわからないし、出す側もわからない。だから書式化する。本来は、情報そのものですから別に書式なんかなくていいという話なわけですけどね。<<

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