損益分岐点分析
作成日 1999/5/28
改訂日 2001/10/25
Ver.1.2


経営分析でもっとも基本的な手法損益分岐点分析について解説します。損益分岐点とは損が出る売上高、赤字になってしまう売上高は幾らかを分析する手法です。簡単な例を使って説明します。例えば貴方が独立してパソコンショップを開くとします。パソコンを何台売れば採算が合うのかを計算するのが損益分岐点分析です。
 
前提条件として店員は貴方独り生活費20万円は最低居るとします。パソコンは全て20万円 仕入れは全て10万円で仕入れるとします。
採算の合う一月の売上高は以下の式で求まります。
 
●損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
 
●20万円÷(1-0.5)=40万円
一月に40万円売れば採算が合いそれ以上売れれば売上の半分が全て利益として残っていきます。月に40万円つまり2台売る自身がなければこの商売は採算が合わないと判断できパソコン屋として独立するのはやめておいた方が良いとなります。
 
固定費とは売上がなくても絶対に出ていく費用をいい前例では人件費20万円でした。変動費とは売上に比例して必要な費用で、1台パソコンが売るには10万円の仕入れ2台なら20万円仕入れ必要といったものが当てはまります商業の場合は粗利益が変動費に近くなります。この二つ費用を分解できれば様々な事が計画できます。
 
●利益計画の例
 
●それでもパソコン屋をしたいのなら生活費を減らすか、仕入れを安くしないといけません。生活費はこれ以上減らせない。しかし2月に3台は売る自信があるなら、
30万円=20万円÷(1-変動費率)
月に1.5台売れるので損益分岐点売上高30万円と計算でき、計算すると約6万6千円で仕入れられれば採算が合う。とこんな予測も立てられれます。
 
●20%OFFにすれば売れる台数が増えるかもしれない、では何台売ればいいのか
20万円÷(1-10万円/16万円)=約53万円 3.31台売れれば採算が合う。20%OFFなら1.655倍売らないといけないわけです
 
●毎月5万円づつ利益を出して1年で保証金60万円貯めて店舗を借りようとする。幾ら売らないといけないか
 
(利益+固定費)÷(1-変動費率)=(5万円+20万円)÷(1-10/20)=50万円
50万円÷20万円=2.5台 月平均2.5台で達成
 
●前年の目標を達成して店舗を借りた家賃は月10万円だ、ではその店舗で毎月何台売らないと行けないか
(10万+20万)÷(1-10/20)=60万円 月に3台売る必要がある。月3台売れないような立地の店舗ならその店舗に入るのは辞めた方が良い。
 
複数の値段のパソコンを売っていればどれを重点に置いて利益計画を立てるか(プロダクトミックス)と言った事も計算できます。
 
●実際の利用
 
実際の経営ではこんな単純に計算できません。というのは変動費と固定費を分解するのが非常に難しいのです。
しかし、この式を使えば大まかな計画が立つことはおわかり頂けるでしょう。経営計画を立てるにはまず損益分岐点を理解しないと始まりません。建設業の場合、変動費は材料費、外注費の工事原価が主な物になります。固定費はそれ以外の一般管理費、支払利息などの費用になります。この様に費用を分解して自社の決算書に当てはめ計算してみて下さい。すると来年利益が出るための採算売上高が計算できます。
 
例)今期売上高10億円、工事変動原価8億円 一般管理費等固定費 1.8億円
1.8億円÷(1-(8億円÷10億円))=9億円 
 
9億円の売上で採算があいます。9億円÷10億円=0.9これを損益分岐点比率とよびどれだけ売上が減っても利益が出るかがわかります。若干計算方法が違いますが、旧経審でもこの指標が使われていました。貴方の勤める会社がどれだけ売上が減少しても耐えられるか知っておくのは重要です。。 
 
 
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