経審評点と発注金額
作成日 1999/5/28
改訂日 2002/3/10
Ver.2.5

建設業者ランクの決定

工事発注官公庁は建設業者をランク分類し受注可能金額を毎年決定しています。ランク分類された業種ではいくら営業活動を活発に行っても受注可能金額を超える工事に指名されません。ランク分類に経審を利用しているわけですが、各官公庁では様々な方法を採っており統一された基準はありません。よって自社が受注を受ける官公庁のランク分類方法について知っておく必要があります。一般的には5業種(土木、建築、管、電気、舗装)がランク分類の対象になっています。

★都道府県のランク


各都道府県は経審を利用して受注金額のランク分けをしています。 大阪府は、独自の総合数値をあてはめて建設業者をランク付けしています。このランク付けにより受注可能金額が決定します。 他府県でも計算方法・主観点の付け方(1級技術者の数等)が異なりますが経審の数値からランク分けを行っています。

★大阪府の新等級区分計算方法

大阪府では、経審総合評点P+地元点で計算された数値を所定の表にあてはめて等級を決定します。
平成10年まであった工事成績評点を廃止する事になりました。よって経審の評点からランクがはっきりわかるようになりました。地元点は100点と決まっています。
発注金額と経審の関係表
 
大阪府建設工事指名審査要綱→

経審P点最低は、大阪府評点から地元点100点を差し引いて求めたランクB2には、経審の評点が810点必要、ランクB1には経審評点が980点いる事になる。ランクB2の工事金額は9千万円から1億8千万円である。

★建設省のランク

建設省では経審評点を相対的に見てランクを決定します。
このため一概に評点向上が即ランクアップにつながるとは言えません。実際兵庫県の業者が震災関係工事のため売上を伸ばし経審評点を高めたため大阪の業者のランクが下がった事もあります。
     <建設省ホームページより 1997/09/22 大臣官房 公共工事契約指導室> 
地方建設局の請負業者の資格審査においては、資格審査申請者を希望工事種別ごとに客観点数と主観点数を合計した総合点数の高点順に配列します。
 一方、特定の等級(ランク)に必要となる有資格業者数を、工事種別ごとの等級別発注件数分布率を基準とし、かつ、等級ごとに必要となる工事施工能力を勘案して決定しています。
 等級別発注件数分布率は、地方建設局ごとに、事業費、事業内容、過去における工事規模別発注件数の分布率等を勘案して定めています。具体的には、今後2年間の発注予定金額を推計し、これを工事等級の金額に応じて割り振ります。この場合、原則として、全発注工事件数に占める特定の等級の工事件数の割合と、全有資格業者に占める当該有資格業者の割合が近似するように、有資格業者を等級ごとに割り振ったうえで、等級ごとに必要となる工事施工能力を勘案して決定します。
 資格審査におけるランク付けの結果については、一般競争(指名競争)参加資格認定通知書により、各申請者に工事種別ごとに、その等級区分と有資格業者自らの客観点数を通知しています。
 

★一般競争入札での参加基準

一定の基準額以上の工事については一般競争入札方式がとられます。
一般競争入札では入札参加資格に経審の評点を用います。1,000点から1,300点以上を参加資格にするのが一般的です。
いずれのランク分けも経審の評点を基準に判断しています。経審の点数が直接受注金額に影響を与えるわけです。
各都道府県はランク分け基準について公表しておりますが、今回の経審改正に伴い大幅に変更する予定で来年度から新経審対応ランクを公表する予定です。
 
★ISO9000sとの関係

ISO9000sなどのセミナーで「ISO9000sを取得すると経審の評点が・・・」と言ったことを話す人が多数います。しかしこれは間違いで、経審評点算出にISO9000の項目はありません。
自治体によっては「ISO9000取得を上記説明の主観点に加える」「一般競争入札等の参加資格にISO9000取得を条件とする」という形をとっており経審とは別の所で評価基準にする形をとっています。

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