co-petition
作成日 2000/8/17
改訂日 2001/1/2
Ver.1.5

co-petitionという言葉があります。協力(co-operation)と競争(competition)を組み合わせた造語。連携相手が同時に競争相手でもあるような複雑な今日の市場環境を指しており、情報化社会をあらわすキーワードの一つです。

リンダ・アップルゲイト(ハーバードビジネススクール教授)はインタビューで連携協力関係の管理(企業のバリューネットワーク管理)が非常に重要になっており、ニューエコノミー・情報化社会で最も重要視される経営戦略になっているとしています。

リンダ氏は連携関係を3つの種類にわけています。「取引」「契約」「提携」の3つ。
★「取引」:製品・サービス・支払いの単純な取引のみ行うもの、材料を買うというのはこれにあたります。

★「契約」:おのおのが提供する物を定義して書面にし、契約事項が取引管理のベースになるもの。従来の外注がこれにあたるでしょう。

★「提携」:共通の目標、相互に補完し合う専門技能と能力、加えて組織の枠を超えたプロセスの統合を行い、取引が連続して行われるもの。メーカーと販社の関係がこれにあたるようです。


さて、この3つの形は従来からあったわけですが、伝統的なビジネスではほとんどの連携関係は「取引」になっていました。

>>従来はほとんどの業務を社内でまかなっていた。なぜなら外注業務の調整と管理にかかるコストやリスクが大きかったからです。社内にない特別な技術や資源を取り入れる場合のみ、例外的に外注という方法が選択された。<<

この環境が情報技術の進展でコスト・リスクが小さくなり「取引関係」→「外注関係」→「提携関係」とバリューネットワーク管理が変化していくそうです。
IT革命とは何かという事の答えの一つかもしれませんね。
じゃ、実際の現場から考えてみると。。。私の関与先のほとんどは建設会社。「外注費」は原価の半分以上を占めています。今日PCの使い方説明してましたがその時でも出てきたのは工程表を楽にかける方法について。外注管理は非常に重要な仕事です。考えてみると、建設会社はもう既に「外注関係」のステージにいるわけです。製造業よりも情報化社会のビジネスモデルに近いモデルを取っているといえます。

伝統的ビジネスモデルでは「外注業務の調整と管理にかかるコストやリスクが大きかったから内製を多くしていた」だとすると、建設業はコスト・リスクが大きくなっている事はあきらかで、これが建設業の生産性の低さの原因と言えます。
売上の安定しない受注生産方式だったからこのモデルになっていったのですが、これからITの進化によって「外注関係」→「提携関係」のネットワーク社会になっていくとすると、外注管理(企業のバリューネットワーク管理)の経験豊富な建設会社は相当な強みを持っている事になるとも考えられます。

| HOME | BACK | PAGE TOP |