これからの士業者
作成日 2000/4/13
改訂日 2001/1/2
Ver.1.5

僕は建設業の許可とか、経審とか色々書式の決まった書類を作るのが仕事です。例えば建設業許可申請書。2、30の書式で構成されています。今は業務用のDBに入力していけば書式になるので特に書式を意識せずに作っています。僕は入力画面にしか意識がいっていません。書式を意識するのは業務用DBを作るDB屋さんで、出来上がったDBでは一回入力画面に書き込めば様々な書式に転記されて書式通りの種類ができあがるわけです。

その書式は、審査の係りの人がチェックしてきちんと問題なければ許可がおりるわけですが、そのデータは、また官公庁のDBに入力されて指名願DBのチェックに使われたり、発注に利用されたりする様になります。実際に発注を行う人はその人に見やすい画面で見るわけで特段建設業許可申請書というような書式を意識する事はないでしょう。書式を意識するのは審査をする人と官公庁側のDBを作る人だけで、実際にデータ入力、データ利用する人は別に、データが羅列されていようがC.S.Vであろうが、dBASEであろうがどうでもいいことなのです。(現在許可申請書にあるデータを発注者が利用しているとの話は聞いてません)

行政書士は代書屋と言われますが、実のところ仕事のほとんどは転記を行っています。工事台帳から、税務申告書から、登記簿謄本から、色々な書類から書式に転記していっています。しかし将来的に様々な書類がデジタル化、DB化されていくと転記をどう行うのかを決めるのは総務部や行政書士ではなく、DB作成者になっていくでしょう。

行政書士業務は会の基準があり、考案を要する書類1枚幾ら、要しない書類1枚いくら、合計何枚あるかで積算を行う事と基準を示していました。
もちろん全部が転記作業ではなくてかなりの考案を要する書類もありますが、考案を要しない書類は全てデータベースが作業する事になっていくとすると請求金額は幾らになるでしょう。。考えたら恐ろしいことです。

これは何も行政書士だけの問題ではなくて、建設会社に勤める積算書類を作る技術者、財務諸表を作る経理その他大勢のホワイトカラーに影響する問題です。基本的に転記するという作業はなんら付加価値を生みません。転記されたデータを見て判断し、行動を起こす事でしか付加価値は得られないのです。

この事を考えると自身の重要業務である書類作成の効率化といった事には興味なくなりました。書類作成を効率化するのは結局のところデータベースを作る事です。僕はデータベース屋さんになるつもりは特にないのです。
大量にデータベースに入っているデータを分析、判断してなんとか付加価値を生み出せないかなぁと色々考えています。
これから先DB屋さん、分析屋さんは仕事があるでしょうが、転記屋さんでは辛いの間違いなしです。
 
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