スケジューリング技術(ジョンソンの法則)
作成日 1999/5/27
改訂日
Ver.1

建設CALS/ECの最終的な目的は、早い、安い、うまい公共工事を実現することにあますがこれを実現するためには設計・施工などの業務をきっちり管理して、むだ、むら、むりのない計画を立てなければなりません。今回は生産管理のうちスケジューリングで使われるジョンソンの方法について記載します。
 
●ジョンソンのアルゴリズム
ジョンソンの法則とは、使用順序の決まっている2つの機械を使って生産するものが複数ある場合、むだのないスケジュールを作る方法です。まずそれぞれの生産で機械を使う時間を把握しておきます。そして次の法則に従って作業の順番を決めていきます。
 
1.加工時間が最小のものを探す
 
2.最小時間のものが先に使う機械であれば、その生産を1番にする。最小時間のものが後に使う機械であればその生産を最後にする
 
3.2で順番を決めた作業を消して残りの作業についても繰り返し順番を決めていく。
(1で同じ時間のものがあればどちらを先にしても構わない)
 
以上がジョンソンの方法です。
●作業の例
書いてもわかりにくいのでDMを作成する工程を例にあげて説明します。
 
DMを作るにはパソコンでDM原稿を作る、印刷する。住所を入力する、印刷する。値段表を作る、印刷する。以上6つの作業で完成するとします。
パソコンもプリンターも1台しかありません。DM原稿を印刷しながら、住所入力はできますが、住所を印刷してから、住所を入力するという事は当然できません。
 
  パソコンで作成する時間 プリンタで印刷する時間
DM原稿 80分 60分
住所 60分 30分
値段表 5分 40分



 
 
以上の時間がかかります。単純にDM原稿書いて印刷し、それから住所を入力してとすれば単純合計で275分かかります。印刷している間にうまく入力すればよさそうです。最も無駄のない順番はジョンソンの方法に当てはめればわかります。
 
1.加工時間が最小のものを探す
加工時間がもっとも短いのは値段表を作成する5分です。
2.最小時間のものが先に使う機械であれば、その生産を1番にする。最小時間のものが後に使う機械であればその生産を最後にする
5分の作業は、先に使う機械でする作業なので、値段表を作成印刷する工程を1番にします。
3.加工時間が最小のものを探す
残った工程で最小のものは住所を印刷する30分です

4.最小時間のものが先に使う機械であれば、その生産を1番にする。最小時間のものが後に使う機械であればその生産を最後にする
30分でする作業は後で使うプリンタなので住所を作成印刷する作業は最後にします。
 
残りはDM原稿だけなので順序付けができました。値段表→DM原稿→住所の順に作業をすれば無駄がありません。ガントチャートを書いてみれば作業時間がわかります。
 
 
     0分    5      85    145
パソコン |−−−−−|−−−−−−|−−−−−|
     |値段表作成| DM作成  | 住所入力|
     |      |      |     |
プリンタ |      |−−−−−||−−−−−|−−−−−|
     |     |値段表印刷|| DM印刷 |住所印刷 |
     0     5     45     145   175
 
総作業時間175分で仕事が完了します。パソコンで作成している間にプリントしたので早くなっただけではあません、作業順序をDM作成→住所→値段表としてガントチャートを書くと210分掛かります。この様に正確な順序でスケジュールすることにより納期を短縮することが可能になるのです。
今回はパソコン→プリンタと作業の順番は変わり様がありませんでしたが、順番を入れ替えなければならない仕事もあります。こんな時にはジャクソンの法則というものもあります。

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