妥協の方程式
作成日 2002/4/15
改訂日 2002/4/26
Ver.1.5

「あなたも、私も両方良くなる」これをWIN-WINの関係とよびます。常にそうあればいいのですが、仕事していると、「あっちを立てればこっちがたたない。」こんな事良くあります。
これをトレードオフの関係とよびます。

この場合、トレードオフを壊してしまう、アイデアがないか考えそれが有効ならば特許が取れたりします。アイデアを思いつかなければ妥協するしかありません。いずれにしろトレードオフの関係は非常に重要です。

生産管理の分野では、妥協しなければならない場面でどれだけ妥協するか計算する方法があります。

経済的発注量計算EOQ


最適な発注量を決める計算に、EOQ経済的発注量計算というものがあります。

何か材料を買う事を考えてください。買いにいくのに交通費がかかり、置いておくのに保管費がかかります。一度に沢山買えば交通費は減らせますが、保管料は多く必要です。小分けに何度も買いに行けば保管費は減らせますが、交通費が多くかかります。これもトレードオフです。
この場合も以下のように最適な購買数が計算できます。

経済的発注量の計算
経済的発注量=√(2×年間発注量×1回当たりの発注費用÷1つあたりの在庫維持費)
年間必要量 @発注費 @在庫維持費


最適診断間隔の計算

機械などで物を作るとき、不良品が出来ます。ですので不良がでてないか確認するため診断しておく必要があります。

不良が発生すると損失が出ますし、診断するのにも費用がかかります。
診断回数を増やせば不良は減りますが、診断費用が多くかかります。診断を減らすと管理コストは減りますが、不良品が増え損失が多くなります。あっちを建てればこっちがたたないトレードオフの関係です。
こういうトレードオフの場合通常「妥協」する事になります。
品質コスト=不良コスト+管理コストですので、合計が最も少ない回数診断するいいという訳です。

最適診断間隔=√(2×平均故障間隔×1回あたりの診断費÷不良品1個あたりの損失金額)

これでもとまる数だけ診断すれば最高の妥協をしたことになります。この式は経済的発注量計算EOQの式と同じです。
上のフォームの、
年間発注量に平均故障間隔
@発注費に一回あたりの診断費
@在庫費用に不良品一個あたりの損失金額

を代入すれば、どんな間隔で工程診断すれば最適化が求まります。


政治は妥協なんて事よく言われますが、政治家の皆さんはこんな風な計算が瞬時に出来る計算高い人でないと政治家になれません。
ってなわけないか、、、


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